『鋼の錬金術師』 は荒川弘先生による、錬金術を題材にした漫画です。

『月刊少年ガンガン』にて、2001年8月号から2010年7月号まで連載されていました。全108話。2度のアニメ化もされました。

実写映画化もされており、日本の人気アニメの中でもトップクラス級の作品です。

今回は『鋼の錬金術師』 の魅力をお伝えしたいと思います!

『鋼の錬金術師』のあらすじを紹介!

『鋼の錬金術師』は、主人公のエドワード・エルリック(通称・エド)とその弟のアルフォンス・エルリック(通称・アル)の物語です。

エドとアルの父親は錬金術しで、ほとんど家には帰ってこないため母とエドとアルの三人で平和に過ごしていました。

エドとアルは非常に頭が良く、父親の書斎に入っては錬金術の本を絵本がわりに読み漁り、子供ながらに錬金術を使って物を錬成することができるまでの技術を持っていました。

エドとアルは母親のトリシャが大好きで、母親に褒めてもらうためにより一層錬金術の練習を頑張っていたのでした。

そんなある日、母親のトリシャは病気で亡くなってしまいます。

エドとアルは、世界で一番大好きだった母親を失い、絶望の淵に立たされます。

幼馴染のウィンリィ・ロックベルや、その祖母に励まされ流も、二人の悲しみは拭うことができません。

そして、エドとアルはある「禁忌」を犯してしまいます。

それは、錬金術師にとって最大の禁忌、「人体錬成」です。

エドとアルは、人体錬成によって、亡くなってしまった自分の母親を生き返らせようと考えるのです。

まだ幼かった二人、しかし錬金術の知識はある、そんな危険を孕んだ二人が、自宅でついに人体錬成を行ってしまいます。

…結果、人体錬成は失敗に終わります。

人体錬成の「対価」として、エドは右腕と左足を、アルは体全てを失ってしまいます。

錬成された母親も、もはや人間の形をしておらず、優しい母親とはかけ離れたバケモノがうごめいていただけでした。

母親の錬成に失敗し、たった一人の兄弟であった弟までも失ってしまった。エドは、咄嗟にアルの魂をその場にあった大きな鎧に錬金術で定着させました。

そうしてアルは空っぽの鎧に魂が宿った姿になってしまい、エドは右腕と左足を機械鎧になってしまいます。

二人は生きる気力をなくし、幼馴染のロックベル家で無気力な日々を過ごしていました。

そこに、国からマスタング大佐という国家錬金術師があわられます。

子供が人体錬成をやったという報告を耳にして、国家錬金術師にならないかと誘いに来たのです。

そこでマスタング大佐に、心を動かされたエドとアルは、再び気力を戻し、二人で元の体に戻ることを目標に、国家錬金術師になることにしました。

覚悟として、故郷を出る日に実家を焼き払い、二人は旅に出たのでした。

『鋼の錬金術師』の登場人物も魅力的!

『鋼の錬金術師』の、主な登場人物について紹介いたします。

エドワード・エルリック

主人公。熱血漢で、努力家。頭の回転がとても早い。諦めない心を持ち、それが周りの人間に勇気を与える。身長が小さいことがコンプレックスで、「ちび」「豆」と言われるとだれかれ構わず怒る。本人は認めようとしないが、幼馴染のウインリィが好き。

アルフォンス・エルリック

エドの弟。優しい性格で、滅多に怒らず、温厚。女の子に優しい。いつも短気な兄を宥める役目をしている。

ウィンリィ・ロックベル

エドとアルの幼馴染で、機械鎧技師をしている。エドの機械鎧の整備や、アルの整備を担当しており、いつも大怪我をしたり危険な目に遭っている兄弟を心配している。性格はツンデレ気味だが、優しくて芯のある強い女性。エドのことが好き。

ロイ・マスタング

エドの直属の上司で、焔の国家錬金術師。炎を自在に操り、強い。女性が大好きで、常にレディファースト。鋼の錬金術師をいつも優しく厳しく見守っており、親代わりのような存在。側近であるリザ・ホークアイと鉄壁のコンビであるが、いつもホークアイに叱られている。イシュバールという地での戦争に駆り出された過去があり、罪のない人たちを大量に殺して来たことに対する闇を心に抱えている。

リザ・ホークアイ

ロイ・マスタングの側近。彼女は錬金術師ではないが、銃を完璧に使いこなし、その性格さから「鷹の目」と呼ばれている。イシュバールを経験している。
いつもアルとエドを優しく見守っている。

キング・ブラッドレイ

国の大総統で、最高権力者。その剣術の腕は一流。片目に眼帯をしている。穏やかな性格だが、時々冷酷な目をしたりと、何か闇を抱えている雰囲気が漂う。

アレックス・ルイ・アームストロング

国家錬金術師。筋肉隆々の体が自慢だが、そのワイルドな見た目とは裏腹にとても優しく繊細な心の持ち主で、イシュバールではもっとも心を痛めていた人物とも言える。

謎の存在「ホムンクルス」との戦い!

エドとアルは、元の体に戻るため、国家錬金術師になる代わりにその情報を求めて世界中を旅するのですが、そこで「賢者の石」の存在にたどり着きます。

「賢者の石」があれば元の体に戻れるかもしれない、という希望を見つけた二人は、賢者の石を求めて旅をするが、勉強を重ねるとある事実にたどり着きます。

「賢者の石」の材料は、なんと生きた人間の血液であること。それも、一人や二人ではない、大量の人間の血液であったのです。

元に戻れるとしても、そんなことをできるはずがないと二人は嘆きます。

そして他の方法はないかとまた旅にですが、その都度ある存在が二人の邪魔をしてくるのです。

それは、「ホムンクルス」と呼ばれる存在で、体にウロボロスの刺青が入った集団です。

彼らは人のような見た目をしているが人間ではなく、体が変化したり強力な力を持っていたりと、戦闘能力が非常に高く、いつもホムンクルスの存在に手こずらされます。

時にホムンクルスは、マスタング大佐の親友であったマース・ヒューズ中佐を殺しており、マスタング大佐だけではなく皆の敵となっていました。

マスタング大佐は、ずっとヒューズ中佐の復讐に燃えており、ホムンクルス「ラスト」との戦いではラストを焼き殺してしまいます。

そしてついにヒューズを殺したホムンクルスである「エンヴィー」にたどり着きます。エンヴィーがヒューズを殺したホムンクルスだと知ったマスタング大佐は怒り狂い、エンヴィーをもちろん殺そうと無心になって攻撃を続けます。

しかしエドとアル、そして側近のホークアイに「今のあなたは復讐に目が眩んでいる」と諭されます。冷静に戻ったマスタング大佐は、エンヴィーをそこで殺すことはなかったのです。

このシーンは、マスタング大佐が年下で部下である者たちに諭され、正しい道を見つめ直すという場面で、とても印象的で感動的なシーンとなっています。

普段クールなマスタング大佐が唯一取り乱し、そして、人間的な面を見せたシーンです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?皆様も少しは『鋼の錬金術師』にご興味を持っていただけましたでしょうか?

ちなみに、冒頭で2度アニメ化されていると言いましたが、ご覧になる際は是非2作目の「鋼の錬金術師〜FULLMETAL ALCHEMIST〜」の方をご覧になってください。

1作目のアニメは、まだ原作の漫画が完結していない時期にアニメ化され、話の結末はおろかホムンクルスの設定や成り立ち、物語の根底を支える設定までもが原作とは異なるものです。

世の中には他にも魅力的な漫画作品がたくさんあります。無料で漫画を読むなら以下のサイトが参考になります。

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この記事を書いた人

©ロナウド
サッカーと漫画を愛する30代。
好きな選手はクリスティアーノ・ロナウド。